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S君。

前出「ウ○チ クッキー」の、私のクライアント。
このご家族に、長男4歳のS君という、とても
カワイイお子ちゃまが、いらっしゃいます。

彼は、毎回、「ohayo- cz-san!」と、カワイイ
日本語で、ぴょんぴょんしながら、出迎えてくれます。
「hai, hai(はい)」&お辞儀というのも、彼の得意技で、
ご両親と「日本のビジネスマンにも、なれるね」と、
笑ってた事もありました。

先週の半ば…
そんな彼が、「白血病になった」と、ご家族から、メールがきました。
一瞬、何の事か、理解できず、頭が真っ白になった私…。

翌日、彼らの家に、いつもの通りに行きました。
いつもの、カワイイお出迎えは無く、「bad news, eh?」と、
疲れたお母さんが、出てきました。
いつも元気なお母さんも、やつれ、顔色も悪くなっています。

S君の現状について、詳しいお話をしてくれました。
バンクーバーには、カナダで最高レベルの、子供のガン病院がある事。
今後6ヶ月間は、人ごみ等や、他の子供との接触を避けなければならない事
(=彼のBDパーティーも今年は、無し)。そして、今後3年間の
長期計画で、病気を治していくという事…等々。

そして…、ビバ・医療進化!
1970年代には、白血病にかかった子供の生存率は、約20%。
が、現在の医薬治療では、なんと生存率が90%だそうです。
これは、かなりの希望、光です。
「良かったですね。きっと、彼なら、大丈夫ですね。」と、
お母さんも、私も、スマイルが出てきました。

そのお話しの後、家を一回りした、私。
彼がいないだけで、こんなに、がらんとしてる家。
いつもなら、ミニカーやら、ぬいぐるみやらが、置いてある
彼の、「オフィス」(と呼んでいる、階段)にも、何もありません。

今頃、病院で、管を通され、痛く、寂しい思いをしている、4歳の
男の子を想うと、とてもツライ。
いつも、ハッピーを絵に描いたようなファミリーが、苦しんでいるのを、
見るのも、とてもツライ…。やりきれない、思いで一杯です。

彼の、書いた絵を見た時、堪えていたものが、一気にこみ上げてきました。
お母さんに、見つかる前に、ティッシュを…と、振り返ったら、
彼女が、ぐしゃぐしゃに泣いて、立っていました。


彼女も、私も、この「10%」が、怖いワケなんですねぇ…。

無事に、彼が元気になるように、祈るばかりです。
by cz007 | 2004-06-07 05:13 | life
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